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2004/06/17

「シルミド」観ました

以前ニュース番組の特集で紹介されていた韓国映画「シルミド」を観てきました。評判どおりになかなかの映画でした。ネタばれがありますのでご注意を。

自分の生まれた年に隣の国ではこんなものすごい事が起こっていて、しかもそれが長い間、公にされることなく闇に葬られていたということに驚いた。

「もしあの場所に自分がいたら、どうするやろう?」観て思った事はこのことだった。
いきなり、あんな島に連れて行かれて「殺されるか?訓練を受けるか?」と聞かれれば同じ選択をしただろうか?しかも英雄になれると言われれば、選択の余地はないだろうな、たぶん。

訓練兵達はけんかをしたりしながらも、共通の目的「金日成を暗殺し、国の英雄になる」を達成するために結束を固め、教官たちとも信頼を深めていったが、国の都合(もともとこの計画自体が国の都合だが)で作戦、部隊ともなかったことにされようとした時、彼らの取る行動は一つしかなかったのだろう。

教官たちも3年間一緒に訓練、生活をともにした訓練生達を自分達の手で抹殺する事に抵抗はあるが、命令と自分達の命には替えれなくやむなく手を下す事に。
厳しかった教官が、実は自分たちのことを心配していてくれたが、出張と言う名目で島から離れてしまう。
訓練兵達にやさしかった教官は自分の身を守るために、抹殺を実行に移そうとする。
隊長は命令を下すが、訓練兵たちとの約束を守るために自決。
双方とも、本当はこんな事をするために、厳しい訓練に耐えてきたのではないはずなのに。

島を占拠することに成功した訓練兵達は自分たちの存在を認めさせるために、大統領のもとへ向かう。
しかし、国はあくまでも部隊の存在を認めようとしないため「武装共産ゲリラ」として処分しようとする。
心配してくれていた教官の前で、自分たちはここにいたんだと言うことを確認しあい自爆してしまう。
事件後、事件の事はロッカーの中で忘れられていく。
これでは、あまりにも彼らが可哀想過ぎる。

映画化しようとしたとき監督は周りから「自分のみにも危険が及ぶかもしれないのに、なぜ撮るのか?」と警告されたそうだが、「今撮らなくては、いつまでも闇のままになってしまう」と決意し撮影に挑んだそうである。
日本でこの手の映画を作ってもあくまでもフィクションだが、隣の国では本当にあった話なのである。
朝鮮半島には複雑な歴史的背景がありたくさんの悲劇が映画化されているが、こう言う映画を観るたびに、日本にもこの状況を作り出した原因があるのかと、考えさせられてしまう。

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» シルミド-男ばっかりだけど泣ける映画 [百鬼夜行]
SILMIDO-シルミド- そういや、先週なんですが、名駅のピカデリーでシルミ [続きを読む]

受信: 2004/06/28 01:57

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